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大人が、絵本を読む


大人が絵本を読むといっても、子供に読み聞かせるためとは限りません。
ストレス解消に、絵本が役立つことがあるのです。

ストレスを溜める時というのは、どちらかと言えば、思考が複雑になりがちです。
その上で、小難しい本を読んだら、余計、気持ちがややこしくなることがあります。
そうした時に、私が、「使えるぞ!」と思ったのが、絵本でした。
しかし、どれでも良いわけではありません。
直観を生かして、自分が気に入る絵柄を見定めます。
その上で、ほんの10分もあれば読み終わってしまう内容に、目を通すのです。
読み込むというよりも、目を通すくらいの距離感がミソです。

その距離感で読むと、理屈の左脳に限らず、イメージの右脳が活性化します。
理屈で頭が痛くなった時は、ただ理屈から離れようと意識がけるより、イメージの印象を高めてしまう方が脱力への近道なのです。

でも、最近は、奥深いテーゼを含む、難しい絵本も出ていますので、注意も必要かもしれません。
心と体を解すつもりが、絵本に潜む大いなる問いにぶつかり、逆に、考え込んでしまうケースも想定されます。

私は、最近、新美南吉さんの「手袋を買いに」を購入しました。
ちょっと考えさせられるストーリーでもあるのですが、まあ、これくらいならば、ストレス解消を害さないだろうと感じています。
キツネの親子が登場する、どこか気持ちの優しくなる物語です。
絵柄は複数あるのですが、私は、黒井健さんのものを選びました。
キツネの毛が、柔らかいタッチで描かれています。
触ったら、ふわりとたんぽぽの綿毛のようなものが舞いそうな程です。

子供の頃の新鮮な気持ち、母親の愛情、白黒つけがたい情景の中で展開する優しい物語は、私の気持ちを解すには、充分でした。
良かったので、夫に読み聞かせてみました。二人して温かい気持ちになり、二人で楽しくなりました。
更に、実家の両親にも、一冊、送ってみました。

理屈では表現し難い、良い風が、心の奥のピュアな部分に届き、ストレスの原因だと感じていたものが、ほんの小さなものに思えました。







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