空の色というと、水色や青色を思い浮かべます。
けれども、ここでは表情という意味で描いています。
「空」という文字は、能面と似ています。
能面をご存知ですか?あれは、それだけでは無表情の品です。ところが、
無であるだけに、たったひとつでいく通りもの表情を作り出します。
舞が加わり、動きが加わり、色が加わり…。
同じように、空もさまざまな表情を見せてくれます。
ただ、「空」はたったひとつでしかないのです。
1と無限が遠くて限りなく近い存在であることを人に教えたのは、
空だったのでしょうか?
私たちは、時に表情のいくつかを抑圧します。
笑いたい時に、笑わない。
怒りたい時に、怒らない。
泣きたい時に、泣かない。
喜びたい時に、喜ばない。
だけど、空は雨も流すし雷も震わせます。
感情を忘れた人が感情を忘れた人に教わるものは、わずかです。
もしかすると、よい師匠は人以外にもあるのかもしれません。
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