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こころの音色−名前を頂く前の私たちへ−
世界各地に残る神話や伝説には、沢山の共通点があります。 例えば、東洋と西洋という違いを超えた共通点です。 どういうことなのかというと、一人一人は確かに違いながらも、 人類としては同じであることの証を指すのだと思います。 さて、それは、とても奥深い何者かです。 そういえば、私たちは、自分であることの記憶こそありますが、 まだ自分に名前のつかない時のことをまるで知っていませんね。 しかしながら、名前のつく前から私たちは生じてきたわけです。 こころの音色…。 神話や伝説から感じ取るこころの音色とは、 もしかすると、そんな名前を頂く前の私たちに由来した響きで あるのかもしれません。 心の表れの違いに、時に人は悩むことがあります。 悲しむことがあります。 怒りを感じることもあるでしょう。 けれども、私たちの気がつかないずっとずっと奥深くで鳴り響く、 こころの音色があるのです。 私の好きな心理学者に、ユングという人がいます。 このことを概念化した一人が、まさに彼であったのでした。 若い頃のユングは思慮深い、でもちょっと気難しそうな顔立ち をしていました。 ところが、こうしたことを模索した後、 晩年のユングは、とてもとても柔和な顔立ちになっていました。 十人十色の個性があります。 その心の表れの違いに、時に人は悩むことがあります。 悲しむことがあります。 怒りを感じることもあるでしょう。 けれども、私たちの気がつかないずっとずっと奥深くで鳴り響く、 こころの音色があるのです。 そうした方向も含めて問い続けること、 それがこころの音色を聴くということなのかもしれません。 そのことは一見して矛盾しているのですが、 それぞれが違って良くて、同じでもあることを意味しています。 |